はじめに
コミュニケーションを円滑にするうえで、自分と違った感覚を持った人と分かり合えなかった経験ありませんか。
悩めば悩むほど答えが見つからなくて落ち込んだり、眠れない日々が続いて体調を崩してしまうこともあります。必要以上に周囲に気を使っていたり、音やにおい、光などが気になって集中できない、さらにネガティブな情報を深く想像しすぎてしまうようなら「HSP」の気質の持ち主かも知れません。
そこで当記事では
- HSPってなに?
- HSPは病気?
- HSPを味方につけるコツ
について解説していきます。
HSPはネガティブな感情から抜け出すことが苦手で自己肯定感が低いことが特徴ですが、ちょっとしたコツでコミュニケーションが一気に楽になります。ぜひ最後までお読みください。
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HSPってなに?特徴を解説!
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」で直訳すると「敏感すぎる人」や「繊細すぎる人」となります。
1990年代にアメリカの心理学者のエイレン・N・アーロン博士が提唱した新しい概念で、アーロン博士自身もHSP気質の持ち主です。
全人口の5人にひとりはHSPの気質を持っているとされ、日本人はもうすこし割合が多い可能性があるとも言われています。
ここでは、HSPについて特徴を解説します。
HSPの特徴は「感受性の鋭さ」
HSPの大きな特徴として「感受性の鋭さ」が挙げられます。
「光」「音」などの物理的な刺激や、他人が受けた「痛み」「感情」も自分のことのように敏感に感じ取ってしまうことによりコミュニケーションが苦手と思ってしまうのです。
他人とのコミュニケーションが上手にできないと「生きにくさ」を感じてしまうことから自分を責めてしまい、自己肯定感がどんどん下がっていきます。
HSPの4つの特性「DOES(ダス)」
HSPには4つの特性「DOES(ダス)」があります。
「敏感」「繊細」「生きづらい」と言われている原因を分かりやすく分類したものです。
4つ全て当てはまっていたらHSPである可能性が非常に高く、ひとつでも当てはまらなければ「内向的な性格」といえます。
深い思考能力「Depth of processing」
ほんの少しの情報で物事を深く考えることができます。
ちょっとした仕草や目線で嘘やお世辞など相手の考えていることを読み取ってしまうため、人間関係を築くのに時間がかかり初対面では壁があるように思われがちです。
深く考えすぎてしまうことから物事に時間がかかってしまうことが多く、職場では「やる気がない」「積極性がない」と評価されることも珍しくありません。
刺激に敏感で疲れやすい「Overstimulated」
HSPの気質を持っているとほんの些細な刺激も敏感に感じ取ってしまい、光や音の刺激で頭痛や吐き気など体調を壊すこともあります。
他人の何気ない言葉や態度に傷つき、いつまでも頭から離れなく眠れなくなってしまうこともあります。
自分の言葉や態度が相手を傷つけてしまったと思うときも、自分を責めすぎてしまいコミュニケーションが上手に出来ないことに対してさらに深く悩んでしまうのです。
共感しやすい「Emotional reactivity and high Empathy」
HSPの気質は他人の気分に共感してしまい、暴力的な行動を取る人や暴言を吐く人とはコミュニケーションを取ることが非常に難しくなります。
共感のしやすさから映画や音楽など作品を深く楽しむことができる反面、ネガティブなニュースや暴力的な場面をみると深く落ち込んで数日間気分が抜けないこともあるのです。
あらゆる感覚の鋭さ「Sensitivity to subtleties」
肌に直接触れる布の感触や味やにおいなどにも敏感に反応し、洋服のタグが気になって何も集中ができなくなることもあります。
近くにいる人の香水や体臭を感じ取ってしまい、気持ちわるくなることも日常茶飯事です。
目に見えない感情や感覚を敏感に察知できるHSPは、第六感が優れていることも大きな特徴といえます。
HSPは治療が必要?「気質」と「病気」の違いも解説!
もしかしたら自分もHSPかもしれない、そう思ったら治療法は存在するのか気になります。
HSPの敏感さはよく「アンテナ」に例えられ、普段から意識しなくてもあらゆる方面の情報を吸収して疲れてしまうのです。
5人にひとりはHSPですが残りの4人、すなわち人口の80パーセントは非HSPといえます。
そのため「少数派」や「グレーゾーン」とも表現されることの多いHSPの思いを理解してもらうことは難しく、「病気」や「障害」と言われがちです。
ここではHSPの「気質」と「病気や障害」について解説します。
HSPは病気ではない
HSPは生まれ持った本来の気質をいい、個人の性格の基盤となるもので「病気」や「障害」ではありません。
病気や障害ではないため「治す」ことは出来ませんが、繊細な気質がきっかけとなりうつ病を発症することがあります。
体調が悪くなった場合はカウンセリングや心療内科で相談することが大切ですが、HSPの気質を持っていると病気ではなく、自分が弱いせいだと自己否定を繰り返してしまうのです。
HSPは「うつ病」になりやすい
HSPが「うつ病」になりやすい原因は、生まれつき脳の「偏桃体」の働きが強いことが原因とされています。
緊張にさらされた偏桃体が働き続けると、うつ病と合わせて「適用障害」を発症する可能性もあるため、何よりHSPには休息が大切です。
眠れない、疲れが取れない、何をするにもツライなどの自覚症状がある場合には、専門医の受診やカウンセリングを受けましょう。
HSPが受診するタイミング
普段から自己肯定感が低いHSPはメンタルの不調に気づきにくい傾向があります。
気づいていても他人に迷惑をかけたくないと考えてしまうHSPは誰にも相談せずに症状を悪化させがちです。
周囲からの助言も「迷惑をかけてしまった」と思い深く落ち込んでしまうため、HSPは不調を感じたらまず体調を回復させるための行動を起こすことが大切といえます。
HSPがコミュニケーションを上手にするにはコツがある!
自己肯定感が強いHSPはコミュニケーションは難しいとされていますが、考えかたをほんの少し変えることが「コツ」です。
HSPについて調べると生きづらさを強調する情報も多く、ネガティブな方向に共感してしまいがちですが逆手に取る方法を見つけたら一気に可能性が広がります。
ちょっとしたコツで、コミュニケーションが楽になる方法をまとめました。
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HSPがコミュニケーションが苦手と言われている理由
HSPがコミュニケーションが苦手と言われているのは、共感力の高さから他人がどう思っているのか気になってしまうことです。
例えば、会議中に何も発言ができなかったり、発言しても上手に伝わらずに落ち込んでしまう経験はHSPでなくても少なからず経験があると思います。
いちど落ち込むと「脳内ひとり反省会」が始まり、HSPの頭のなかでは悪い方向へどんどん掘り進めてしまい終わりが見えません。
いちど始まってしまった「脳内ひとり反省会」はいつまでも終わらずに、コミュニケーションを取ろうとしても緊張してしまい難しくなるのです。
親しい人同士の会話でも、相手のふとした仕草に「言ってはいけないこと言っちゃった?」と「脳内ひとり反省会」が開始され、楽しく過ごしたつもりでも帰るころには疲れてヘトヘトになっています。
共感力をポジティブにシフト!
共感力をネガティブ思考に持っていきやすい思考を逆手にとってポジティブにシフトチェンジしてみましょう。
例えば、会議で何も発言ができなかったとします。
何もできずに終わってしまったと自分を責めるのではなく「何もしなくて給料出てラッキー」くらい極端にポジティブ方向へシフトチェンジしてみましょう。
嘘みたいに気持ちが楽になり、習慣化されたら自然と笑顔も増えてまわりにひとが集まってきます。
自分が思っているほど人は傷つかない
5人にひとりはいるいとされているHSPですが、5人中4人は非HSPです。
そのためHSP独特の考えを理解してもらうのは難しく、逆を言えば思っているほど人は傷つかないし覚えていないといえます。
失敗してもケロッとしている人や、次の瞬間には笑い話になっている人など立ち直りの早い人の方が圧倒的に多いのですがHSPには理解が難しいのです。
理解してもらおうと考えるのではなく、こちらから思考を寄せていくほうが圧倒的に楽になります。
誘いを断ったら嫌われてしまう、迷惑をかけてしまうと考えて断ることが極端に苦手なHSPですが、行きたくなかったら思い切って断ってみてください。
HSPが思っているほど相手は気にしていません。
関係がくずれることもありませんので、いちど思い切って断ってみましょう。
これで関係が崩れたら、必要のない縁が切れてラッキーと切り替えて、自分を甘やかすのも大切です。
まとめ
コミュニケーションが苦手とされているHSPですが、ちょっとしたコツを知ることで一気に楽に行うことができます。
HSPは病気ではなく気質として受け入れて、個性として付き合っていくことが大切です。
「少し図々しいかな」と思うくらいがコミュニケーションには「ちょうどいい」ので、思い切ってネガティブの考えをポジティブに切り替えていってください。
ネガティブな事柄は想像以上に避けることができます。あらゆる敏感さは、情報を深く考えることが出来るHSPならではの才能と考えましょう
参考になれば幸いです。
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